すれ違う想いと思いと…

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私はそれから拓郁のライヴを何度も見に行った 拓郁は私と同じ年。 でも、身長はすごい高かったし、大人びていたし… 悪いことは沢山してた 私は拓郁のギターを弾くときの姿が好き。 自分だけの世界に入って、ただ黙々と指を動かし 弦を弾いて 拓郁の色で空気を染めた それに、煙草を吸う仕草も好き。 細くて長い指が火を付けて 薄い唇が煙を吸う たちまち有害な白い世界ができて… きっとこれを吸って拓郁と死ぬことができたなら 本望だった それから、バイクにのるときもすき。 何時もバイクに乗るとき必ずライダースを羽織って 風に金色の髪を靡かせてあり得ないくらいの速さで町を駆け抜ける 拓郁拓郁拓郁… 拓郁が全てになった 「うさぎちゃん…なんか最近変わったね?なんかあったの?」 DOLLSで黒蝶とトールとアフタヌーンティーを飲んでいると不意に黒蝶が声を発した 「えっ…別になにも変わってないですよ」 「うさぎさん…僕も思います。なんか最近無理して大人びようとしてないですか?」 「うんうん。お洋服見ても分かるもん。最近、エレゴスの方になってない?ロングスカートとか…シフォン使ってない素材のバッカリだよね?」
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