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…カチカチカチカチカチカチカチ…
景吾のいないマンションの一室
侑士は1人眠れずにいた
帰ってくるんやろか…
そんな時 携帯から着信音が鳴り響いた
「景吾…?」
『侑士…今タクシーに乗ってそっちに向かってる』
「…うん」
『マンションの前で待ってろよ?』
胸の痛みが引くのを感じた
『侑士?』
なんで涙が出るんかな
なんでこんな会話が嬉しいんかな
なんで…?
「景吾……ッ」
俺はマンション前へと走った
エレベーターなんど使わんと
階段を一段飛ばしで駆け下りた
景吾
景吾
そう 体が景吾を呼んどるんや
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