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友梨は俺に気づき窓をあけた。
「なに覗いてんのすけべ!」
相変わらず可愛くない奴だ。
「誰が好き好んでお前の部屋のぞくんだよ!」
そう言いながら俺は友梨に背を向けた。
すると友梨に背中をつつかれた。
友梨の方に振り返ると、いきなり紙を渡してきた。
よく見るとチケットだ。
「なんだよこれ?」
「水族館のチケット。お母さんがもらってきたんだ。今度の日曜は部活ないでしょ?だから行こう?勇太と一緒に。」
「なんで俺がお前らのデートについていかなきゃいけないんだよ。」
「違うよ。今回はダブルデート!ちゃんと呼んであるから駿の相手!だから絶対に駿も行くんだからね!」
そういって友梨は窓を閉めてしまった。
「はっ!?おい!」
俺はそう友梨を呼びとめたが友梨は窓を閉めてしまった。
「…はぁ。」
溜め息をついて自分の部屋にもどった。
友梨がああなったら、もうなにを言っても言うことをきかない。
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