真夜中の解后

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「だから……病弱な兄が元気になりますようにって…」              「そうか…叶うといいな」              「あぁ………」              「もう帰るよ…いくら俺が憑依しているからってこれは朋の体だから……」              「分かった……… 大……和臣……」              ふと、神城は俺は呼び止めた              「その願い叶うといいな」              「ああ………」              冷たい風 ほのめく電灯 夜中の学校 不思議な月と時計塔              月の晩に解后した不思議な人間………              彷徨っていてよかったと思った瞬間だった……              (お前なら朋を幸せにしてやれる……)
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