1人が本棚に入れています
本棚に追加
夕暮れの商店街
賑やかな人々の声
日常の風景……
でも…今日はアイツがいるから
¨いつも¨じゃない…
‐将来家庭想像‐
「先輩っ!神城先輩っ!!」
学校の下校時間
何時も通り商店街で軽く買い物して帰ろうとすると
満面の笑みを浮かべた高階が走ってきた
「高階………」
「先輩今日も買い物して帰るんですよね?
俺、手伝いますっ!」
「………はっ?」
(何云ってんだこいつ…
大体なんの為に)
「あっ、先輩今何でこんなこと聞いてくるんだ?って思ったでしょ?」
図星を突かれて俺は不本意ながら顔を赤らめてしまった
「どうせまた先輩お惣菜とかで済ませちゃうと思って……
だから今日は俺が作りに行きます!」
……………………。
「はっ?!!」
本日2回目の返信
「だから、俺が先輩の晩ご飯を作ります!
あ、台所貸してくださいね」
「ちょっ待て高……」
‐ちょっと待て高階‐
と云いたかったのに云えなかった
何故なら高階は俺の手を掴んで商店街へと歩きだしている
「さ~行きますよ~」
「…勝手にしろ……」
夕暮れのなか俺たちは影を並べて商店街へと向かった
最初のコメントを投稿しよう!