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静まり返った校舎内
次々と下校していく生徒
刻々と傾く太陽
そして水面の王子が今宵も降臨する――…
「ジュ~リエット~!」
帰りのHRが始まる少し前、二見と話していると突然突っ込んできた
「いざ姫を助けにロケットパーンチ!」
「いでっ!!」
「槌谷、助けるのに襲ってどうするの?
それに姫にはロミオでしょ?」
「おぉジュリエット貴方は何故以下略」
「略すのかよ、つか俺にぶつかった事を先ず謝れ」
「まあまぁ神城、槌谷も悪気は無いと思うし…」
「ヒョロロンロ~ン♪」
………あんな奴を見てると怒る気力も失せる
「はいは~い帰りのHRを始めま~す
早く帰ってデートしたい人はちゃんと話し聞いてね」
「アラ香藤ちゃん、香藤ちゃんはそういう人いないの?」
「大人の事情には首を突っ込まないものよ二見君」
そうこう云っているうちにHRは終わり生徒達は下校していった
「んじゃ俺先帰るわ
また明日な神城、槌谷」
軽くウィンクをして二見は帰っていった
「んじゃ~俺もこれからロールバックinプール!!
ばいば~いジュリエット~!」
よく分からない言葉を発して槌谷も帰っていった
暫らく教室でボーっとしていたが身仕度をして教室を後にした
そのまま帰るつもりだったが夕日がとても綺麗で思わず足は屋上へ向かっていた……
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