青空と屋上と君

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             『お昼、いつもの所で待ってますねっ!!』              階段を上り重い扉を開けるとそこにはお前がいる              ‐青空と屋上と君‐              雲一つ無い晴天 日常茶飯事と化している昼の時間 俺は今日も屋上に来る              「あっ先輩!こっちですよ」              フェンスに寄り掛かりながら手を振っている              俺の日常茶飯事… 高階と屋上でパンを食う事              「今日は色々買ってきましたよ~」 高階の隣に腰掛けると袋からは様々な種類のパン…              「先輩は甘いのが苦手だから… はいっ焼そばパンにコロッケパン!」              高階は俺にパンを渡すと 自分のパンを食いはじめた              「………随分と甘そうなのばっかだな」              「甘いの好きですから! チョココロネにクリームパンにメロンパンみんな好きです」              笑いながらチョココロネに噛りつく              パンを食い終わって床に寝転んでいると高階が話し掛けてきた              「今日もいい天気ですよね」              「そうだな…」 相槌を打ちながら俺は眠気に誘われた              「いつもと変わらない空も いつもと変わらない屋上も 先輩がいると…嬉しいんです」              日溜まりのなか高階が何て云っていたのかは分からなかった……けど              髪を撫でる大きな手と 甘い香は 俺を安心させた              「無防備な人だな…… あんまり可愛すぎると襲っちゃいますよ?」                                                              屋上で過ごす時間は嫌いじゃない 甘い香のお前は……好きだ              (日常の中にも、幸せはたくさんある……)
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