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「また、私の早とちり…?」
それに悩まされてたから、たっくんの夢にその女の人が出てきたってことだったんだ。
私が嗚咽するような声でそう言うと、たっくんは…
「今回は俺が悪いね。夏帆と夢でキスとか言ったんでしょ?
覚えてないけどさ…。」
私はイスから立ち上がった。
さっきまでの怒りの炎は鎮火され、愛おしい気持ちで、胸はいっぱいになった。
夢に出てくるほど、悩んでたんだよね。
でも、もう大丈夫。
「私がその夏帆って人に言ってあげるよ!」
「………なんて?」
期待と懸念が混ざり合ったような、たっくんの表情。
「私とたっくんはラブラブだから、あなたの入る隙間はないって!!」
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