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学校からの帰り道、翔と晴菜と別れ、私はたっくんと歩いていた。
「───…あれ…?」
お姉ちゃんの同級生の
━━長谷川 涼━━
が、桜と手をつないで歩いている。
私は躊躇することなく、2人に話しかけた。
「お姉ちゃん!長谷川先輩!」
「お、久しぶり美羽ちゃん」
笑顔で受け答えしてくれた涼。
私は涼の耳元で桜に聞こえないように言った。
「長谷川先輩…。お姉ちゃんと付き合ってるんですか?」
涼は、嬉しそうに答えた。
「うん。そーだよ」
涼の話によると、中学1年生の頃から、涼は桜のことが好きだったらしい。
告白しないまま月日は流れて、とうとう、中学を卒業してしまった。
だが、偶然再開した喫茶店で話していたら、なぜか話が合い今度会う約束をした。
そして、涼が告白したらしい。
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