summer

3/6
前へ
/470ページ
次へ
学校からの帰り道、翔と晴菜と別れ、私はたっくんと歩いていた。 「───…あれ…?」 お姉ちゃんの同級生の ━━長谷川 涼━━ が、桜と手をつないで歩いている。 私は躊躇することなく、2人に話しかけた。 「お姉ちゃん!長谷川先輩!」 「お、久しぶり美羽ちゃん」 笑顔で受け答えしてくれた涼。 私は涼の耳元で桜に聞こえないように言った。 「長谷川先輩…。お姉ちゃんと付き合ってるんですか?」 涼は、嬉しそうに答えた。 「うん。そーだよ」 涼の話によると、中学1年生の頃から、涼は桜のことが好きだったらしい。 告白しないまま月日は流れて、とうとう、中学を卒業してしまった。 だが、偶然再開した喫茶店で話していたら、なぜか話が合い今度会う約束をした。 そして、涼が告白したらしい。
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10727人が本棚に入れています
本棚に追加