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「お姉ちゃん。放課後になったら教室に迎え来てね！」
学校の階段を上がり切ったところで、私は桜に大きく手を振った。
「わかったよ」
桜は笑顔で、私の前から消えていった。
いつも、私と桜は一緒に学校に来ていて、３階に教室がある桜と、２階に教室がある私は、途中まで一緒に来ていた。
そして、放課後は桜が私の教室まで迎えにきて、一緒に帰ることになっている。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ──
「おっはよーッ！!」
私は教室全体に響き渡る声量で朝の挨拶をした。
「─────…うるさっ！朝っぱらから、そのハイテンション、本当にやめて！」
こちらもハイテンションの女の子。クラスでは"晴菜"と呼ばれている。
晴菜は中２になってから仲良くなった友達だ。
それと、もう１人……
「おっはー、美羽！」
この誰よりもハイテンションな男の子。クラスでは"翔"と呼ばれている。
翔も私の友達で、教室移動や遊ぶとき、いつも私と晴菜と翔は一緒にいた。
いわゆる、仲良し３人組というやつだ。
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