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「帰るよ、美羽。」
いつも通りの日課。放課後の私の教室に、桜が私を迎えに来てくれた。
「ちょっと待って!」
私は鞄を肩に提げて、桜の待つ廊下に出た。
「じゃあねー、晴菜!翔!」
私は2人に大きく手を振った。
「うわー。やっぱりさ、美羽の姉ちゃん可愛いよな。」
「だよなー。俺、告っちゃおうかな?」
「立場わきまえろよ。お前みたいな平均以下の猿顔野郎が付き合える訳ねーだろ。」
「うるせーよ!」
桜が訪れた教室は、数分の間、騒ついていた。
桜はそのぐらい、この学園のアイドル的存在ということだ。
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