開戦

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そんな平穏に日々が続き、華子が来て一週間が経った その日も、華子は畑仕事を終え、朝食を食べ終わった頃、嵐がやって来た 「ピ~ン🎵ポ~ン🎵」 とインターホンが鳴動すると、華子は立ち上がり、インターホンを取った 「おはようございます🎵 どちら様でしょうか?」 とインターホンで、相手に尋ねると 「息子の一幸です ここを開けて貰えないでしょうか?」 と息子の一幸が答えると、香織は華子に大きく頷き、立ち上がると 「客間に、御通しなさいっ‼」 と華子に言うと、いそいそとどこかに消えて言った 「はいっ‼ 今、開けに行きます 少し、お待ち下さい」 と言うと、インターホンを切った インターホンを切ると、華子は急いで、玄関に向かい、鍵を開けて、扉を開けた 扉を開けると、一幸は開口一番で 「あなたは? お母さんは?」 と華子に尋ねると 「私は、家政婦の水木 華子と申します 奥様は、客間でお待ちになっています」 と華子は一幸に、そう、伝えると、六人分のスリッパを靴箱をから、取り出し並べた 「そう、客間ね」 と一言、華子に言い残すと 一幸を先頭に六人は、次々と玄関を上がり、スリッパを履くと、客間に向かって歩き出した 華子は、息子夫婦達の姿が消えると、居間に戻り、お茶を煎れ始めた 一方、客間ではテーブルの傍に六人は、思い思いに座り始め、そして香織の登場を待っていた そして襖が開き、香織が客間に入ると、振り返り襖を閉め、姿勢を但し上座の席に静かに座った すると 「おはようございます、お母さん と息子夫婦達は口々に言うと 「おはようございます」 と香織が答えた すると、タイミング良く、下座の襖が開き、一礼して華子がお茶と、お茶請けの乗っているお盆を持って入って来た そして、香織と佳子の間に座ると、お茶とお茶請け配り、配り終えると立ち上がり、また下座の襖に向かうと、振り返り、一礼して客間から出て行った 「お義母さんっ‼ 家政婦を雇うなんて 私達家族が、ここに住めば良い事でしょ あんな、何処の馬の骨ともわからない、家政婦を雇うなんて、信じらないわっ‼」 と弥生が言うと 「そうだよ、お母さん 弥生は良い過ぎかもしれないが・・・ お母さんの為を思って、言ってるんだよ」 と一幸は、弥生を援護するように言い、戦いの幕をあげた
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