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そして暫く、香織は暫く考え込むと
「華子っ‼
今日は、私はジムを休む
そして、夕食もいらぬ
お前も残りの時間、好きに使え
但し、門限は二十一時
私は自室に籠もる
この出掛ける時は、洗濯物を取り込み、そして火の元・戸締まりをして出掛けろっ‼
わかったか」
と言うと
「はっ、はい‼
奥様」
と華子が返事をすると、香織は自室に向かい、そして華子から姿を消した
自室に入ると、香織は電話を掛け始めた
「もしもし、八角銀行ですか?
山本香織と言いますが、相談役の安田をお願いします」
と香織が言うと
「相談役の安田ですね
少々、お待ち下さい」
と若い女性が言うと、
「もしもし、安田だが
香織か、どうかしたのか?」
と言うと、香織は実兄に息子達と話し合いの経緯を話した
「香織っ‼そっかぁ~
息子達を、突き放したのかぁ
マイセン銀行の加山頭取には、私からも、一言、添えておこう
香織、たまには、我が家にも遊びに着たら
孫の真理子も、逢いたがっていたぞ」
と香織の実兄の安田 太郎が言うと
「はい、そのうちに伺わせて貰います
兄さんも、健康には気お付けて下さいね
お酒とお煙草は、ほどほどに
では、失礼します」
と言い、電話を切った
そして香織は電話を切ると、ベッドに向かい、力無くしたようにベッドに倒れ込んだ
「これでいい、これでいいの」
と心の中で、言いながら・・・
一方、華子は
何時もように、ボクシング・ジムにいた
そして、香織と一緒居る時以上に、ミット打ちのエクササイズを熱心に行っていた
華子は、エクササイズを終えると、何時もように香織の家に戻り、シャワーを浴びた
そして、シャワーを浴び終えると自分の部屋に戻り、幸せな、睡眠を取っていた
誰にも邪魔をされない、久振りの昼寝だった
華子は、すぐに深い眠り、落ちていった
その頃、パラダイス・グループの会議室では・・・
一幸・浩二・博之の前で、弥生が香織の言葉を伝えていた
そして弥生は、三人に新しい企画を立てるよう、尻を叩き始めた
それは、大手チェーン店に対抗するには為には、パラダイス・グループの崩壊をまず、食い止めなければいけなかった
その為には、この三人がパラダイス・グループを引っ張っていかなけば
その為にも、強い銀行との融資関係が絶対だった
今、弥生の手腕が問われる正念場だった
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