母、強し

3/5
前へ
/80ページ
次へ
そして暫く、香織は暫く考え込むと 「華子っ‼ 今日は、私はジムを休む そして、夕食もいらぬ お前も残りの時間、好きに使え 但し、門限は二十一時 私は自室に籠もる この出掛ける時は、洗濯物を取り込み、そして火の元・戸締まりをして出掛けろっ‼ わかったか」 と言うと 「はっ、はい‼ 奥様」 と華子が返事をすると、香織は自室に向かい、そして華子から姿を消した 自室に入ると、香織は電話を掛け始めた 「もしもし、八角銀行ですか? 山本香織と言いますが、相談役の安田をお願いします」 と香織が言うと 「相談役の安田ですね 少々、お待ち下さい」 と若い女性が言うと、 「もしもし、安田だが 香織か、どうかしたのか?」 と言うと、香織は実兄に息子達と話し合いの経緯を話した 「香織っ‼そっかぁ~ 息子達を、突き放したのかぁ マイセン銀行の加山頭取には、私からも、一言、添えておこう 香織、たまには、我が家にも遊びに着たら 孫の真理子も、逢いたがっていたぞ」 と香織の実兄の安田 太郎が言うと 「はい、そのうちに伺わせて貰います 兄さんも、健康には気お付けて下さいね お酒とお煙草は、ほどほどに では、失礼します」 と言い、電話を切った そして香織は電話を切ると、ベッドに向かい、力無くしたようにベッドに倒れ込んだ 「これでいい、これでいいの」 と心の中で、言いながら・・・ 一方、華子は 何時もように、ボクシング・ジムにいた そして、香織と一緒居る時以上に、ミット打ちのエクササイズを熱心に行っていた 華子は、エクササイズを終えると、何時もように香織の家に戻り、シャワーを浴びた そして、シャワーを浴び終えると自分の部屋に戻り、幸せな、睡眠を取っていた 誰にも邪魔をされない、久振りの昼寝だった 華子は、すぐに深い眠り、落ちていった その頃、パラダイス・グループの会議室では・・・ 一幸・浩二・博之の前で、弥生が香織の言葉を伝えていた そして弥生は、三人に新しい企画を立てるよう、尻を叩き始めた それは、大手チェーン店に対抗するには為には、パラダイス・グループの崩壊をまず、食い止めなければいけなかった その為には、この三人がパラダイス・グループを引っ張っていかなけば その為にも、強い銀行との融資関係が絶対だった 今、弥生の手腕が問われる正念場だった
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加