六文銭戦記

～出会い～

冷静に考える……やっぱ考えがまとまらない……幸村だって言い切ったけど、やっぱここは戦国時代なんだよな？携帯ももちろん圏外だった。いわゆるタイムスリップなんだよな、それだけしか分からないけど……と考えてると、「にゃはは～」と声がする。誰やろ？目の前に女の子がいた。「幸村様、元服おめでとう」と女の子が言う、その子の顔を見た瞬間絶句した、その次に「×××(人の名前)」と叫んでいた。「ん～誰と間違えてるんですかぁ、私は草の物で名前はありませんよ」と女の子が言う。驚いた、余りにも×××と瓜二つだったから……、「ではなんと呼べばいい」俺が聞く、「いつも、おぃ！とかお前とか呼んでるじゃないですか」女の子が答える。俺は少し考え、「では、陽(ハル)と名乗れ」と言った。女の子は少し驚いた顔をして「承知いたしました」と言った。