飲み屋の姉ちゃんのつづき

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『はぁい。みんなそろったところで乾杯!』 他の客も 『のんべちゃん、誕生日イブおめでとぉ。』 場のいきおいで私も 『おめでとぉ。』 何をやってるんだとか思いながらも、これも付き合いだと割り切る私。 しかしながらこののんべちゃん、なかなか愉快な生物であります。 『よく一緒にくるあの人。 結構めんどくさいよネェ。』 先輩のことです。 『結構イタ客って感じィ』 あなたはイタ嬢って感じ。 『見てくれはイケメンなんだけどネェ。』 あなたも黙ってりゃ十分イケてます。 『私もついに23歳かぁ。』 7歳はサバよみすぎです。 『最近少し痩せたかもぉ。』 その調子で痩せて下さい。 『明日も来てくれるんでしょぉ?』 来れるか! そんな感じで、大変有意義な時間を過ごした私は帰ることに。 『のんたさん、かえるよ。』 『何言ってんの?今来たばかりじゃない。』 すでに2時間はいますが… 『明日も仕事だから。』 『判った、判った。 ちょっとまってね。』 1時間経過… 『のんたさん、会計…』 なかなか場が盛り上がっているため強く言えない私。 『のんたさん…』 『ごめん、ごめん。最後に一杯もらってもいい?』 『はい、はい。どうぞ。』 普通に3本開けました。 『のんたさん!帰るよ!』 半ばブチ切れそうな私。 『ごめん、ごめん。あと4本でケースが空になるから付き合ってぇ。』 嫌です。 とは言えない私。 1時間経過… 明らかに開いた瓶は4本どころではありません。 『このへんでお開きにしますか?』 開いた口が塞がらない私。 『今日はどうもありがとうございました。』 受け取った請求金額を見て 泣きだしそうな私。 渋々払って店を出ようとすると 『ラーメン食べに行こうよ。』 早く帰りたい私は聞いてないふりをして店の外へ。 『何帰ろうとしとるん!』 酔っ払いにヘッドロックキメられて半ば拉致状態の私。 柔らかい胸が顔にあたり、 頬を赤らめている場合ではありません。 ちょっとした修羅場です。
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