第二章・梨杏のメッセージ

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    穏やかな朝だった。  明朗と呼べるだろう        澄み切った空。  ゆったりと  昇り始めた太陽からは、  綺麗なカクテル光線が見える。  テレビでやってた    天気予報に      間違いがないのなら、    今日は一日       晴れるらしい。  ……そんな。    晴れ渡った朝の空を、  ボーっと眺めている         少年がいた。     ――根本瞬だ。  瞬は部活の朝練を終えたのち、    そのまま着替えて、  自分の教室である       2‐3に来ていた。  ……なんの事はない。    普段通りの生活だ。   少なからず、      瞬にとっては。
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