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プロローグ
私は以前、精神が崩壊し、入院したことがある。その入院生活は、楽なものではなくとても苦しいものだった。
死にたいと思った。この苦しみが永遠と続くなら・・・。でも死ねなかった。治るなんてことは考えられなかった。私は毎晩死ぬことを思い浮かべながら、眠った。その時だけ、私の心は安らかになるのだった。
そもそも私は、自分の病気が治るとは、少しも思っていなかった。これだけ苦しいのだから、自分はもう終わりなのだ、そう思っていた。
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