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クロウはマスターがいつも好んでいる紅茶をお盆に乗せていた。さすがに何も持ってこないのは失礼だと思い、そうしたのだった。クロウは部屋のドアを叩くが中からは何も返事はしなかった、寝ているのだと思い、紅茶を床に置こうと、ふと部屋の方を見るとドアが少し開いているのに気付いた。
「あれ?開いてる…。入っていいのかな?-紅茶を置くだけだからいいか💨」
-キイィィ…
「失礼します…。…結構綺麗だな、もっと埃まみれになっていたのかと思ってたんだけど(失礼✋💥)」
クロウは「紅茶を置くだけだから」と躊躇なく部屋に入っていった。
部屋の中は資料や書物などがきちんと本棚に納められていて、とても数日も部屋に篭っていたとは思えないほど清潔感に溢れていた。余程のキレイ好きだとわかる。
「…何処に置けばいいんだろうな?」
「-グォォ~💥」
「‼…びっくりしたな😓危うく紅茶こぼす所だった💦」
-カチャ…
「-ここでいいかな💨起こさないように静かに出よう…」
ちょっとしたハプニングがあったが、何とか紅茶を届ける事に成功したクロウは疲れで眠るマスターを起こさないように部屋を出ようとした…。
「…ん?-しまった、仕事が片付いたから気が抜けてつい寝てしまったのか…-誰だ‼」
「-ビクッ💥」
「何だ、クロウか…どうした?」
「いえ、ちょっと様子が気になって、ついでに疲れているのではないかなと、紅茶を届けに…」
「ふむ、嘘はついていないようだな、ご苦労…。あ、紅茶は多く入れたのだろう?片付けが終わるまで紅茶を飲んで待っていてくれ」
この人-ギルドマスター-の名前はフェルナンド・レインズ(通称・フェル)
種族は獅子、体毛は黄土色で属性は炎と風
ギルド「SilverStones」の設立者である。
-数分後-
「すまない、待たせたな」
「いえ、いつもの事なので」「そうなのか、大変だな。そういえば…ここ数日仕事が忙しくてまともに食事をしていなかったな💨グレはいるのか?」
「親父はちょっと前に買い出しに出かけましたね、なので今は俺が留守番してます」
「なら仕方ないな、確かクロウは料理は上手だったな…紅茶は美味しいからな期待出来るな😁」
「あ、でも親父には負けますね😅週に一度は料理を任されるんですけど、やっばり親父の方が上手ですね」
「いや、クロウの料理も美味しいぞ。…もう少し自信を持てばグレを越えられると私は思うぞ」
「…ありがとうございます‼今から何か適当に作るので下で待っていて下さい」
「期待してるぞ」
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