Prologue

4/4
前へ
/6ページ
次へ
-トントントン… 「そうか、皆休みか」 「最近依頼がないから仕方ないですよね…(失礼✋💥)」 「仕方ないさ、この時期(今の季節は春、多い季節は夏から秋にかけて)は依頼が少ないからな…まあ、それだけ街が平和だと言うのはいいことだけどな」 「そうですね、…出来ました」 「では早速…うん、相変わらず上手いぞ」 「ありがとうございます。ちょっと洗い物をするのでごゆっくり…」 最近はほぼこんな調子なんだよな…。ちなみにフェルさんとはいつもこんな喋り方になっちまう💧本当はもっと砕けた話し方で大丈夫だと言われるけど、中々会話する機会がないからなあ…😓緊張で上手く話せない😅 「…緊急ニュースです。最近金品目当てで街を襲う謎の集団(ブラインド・ウインド)の団長が何者かにより殺害されました。詳しい情報が入り次第お伝えします。」 「⁉」 「殺害された…?」 沈黙の空気が漂いかけた頃、それを打ち破るかのようにテレビが緊急ニュースを伝えた。 -ブラインド・ウインド- 俺がギルドに入って、参加した初めての依頼がこの謎の集団から奪われた金品の奪還だった。 その時は本当に死闘の連続だった…今思い出すと寒気がするくらいだ、 お互い血まみれで後一撃喰らえば確実に死は免れない…俺はただ、見てるしかなかったんだ。フェルさんとニュースで話した団長の壮絶な死闘を… 「あの時は結局勝敗は付かず、正体も分からず仕舞いだったんですよね…」 「ああ、いずれ再び会う時には剣を交わそうと約束していたが、まさかこうなるとはな…」 フェルさんは悲しげな表情でテレビを見ながら溜息を一つした…。 重々しい空気が食堂の中を包み込んでいった、ちょうどその時小さくドアを叩く音が聞こえた。 「あれ?まだ開店時間じゃないんだけどな…親父が帰って来たとしてもまだ早いし…」 「私が出よう…どちら様かな?」 「-その声はマスター💥いや、てっきり仕事が終わっていないかと…💦」 「私をおちょくるな💨一時間前に終わらせたばかりだ😠それよりも…戻るのは明日のはずでは?」 「それが…トラブルに巻き込まれてしまいまして😣💧」 「またアレか?」 「ええ、まさかこちらの方に現れるとは…。予想外でした💧」 「ふむ…予定より早いな、もしかしたら今週辺りには現れるかもしれんな」 「…ブラッドモスキートの大群ですか💧」 「なんだ💥クロウじゃないか、休みはどうしたんだ?」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加