†~大学~†

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講義を受けたあと、俺はあてもなくフラフラと歩いていた。   「高槻くん!!こんにちは!」    後ろから女の声がして振り向く。    「椎名さん。」    駆け寄ってくる女の名前を呼び、おはようと言う。 彼女は 椎名 実咲 。  眉目秀麗、スタイルだってモデルにだって引けを取らないほどだ。  だから大学内で彼女はアイドルだった。 だが彼女はそれを自慢せず、誰とでも気軽に接する。俺はそんな彼女が好きだった。   「高槻くんもう今日帰る?」   「ん?あぁ…もうちょっとしたらバイトだからそれまでフラフラするつもり。」     「そっか……ちょっと買い物付き合って欲しいんだけど…ダメかな?」
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