35人が本棚に入れています
本棚に追加
講義を受けたあと、俺はあてもなくフラフラと歩いていた。
「高槻くん!!こんにちは!」
後ろから女の声がして振り向く。
「椎名さん。」
駆け寄ってくる女の名前を呼び、おはようと言う。
彼女は 椎名 実咲 。
眉目秀麗、スタイルだってモデルにだって引けを取らないほどだ。
だから大学内で彼女はアイドルだった。
だが彼女はそれを自慢せず、誰とでも気軽に接する。俺はそんな彼女が好きだった。
「高槻くんもう今日帰る?」
「ん?あぁ…もうちょっとしたらバイトだからそれまでフラフラするつもり。」
「そっか……ちょっと買い物付き合って欲しいんだけど…ダメかな?」
最初のコメントを投稿しよう!