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集中豪雨の あの日
小学一年生の 女の子
彼女は 虚弱体質ゆえ
四時間分の教材をいれた
ランドセルが
山のように 重かった…
傘が 強風に あおられて
チカラも 入らなくなってゆく
◆あと 一時間歩かなければ
家には つけない
うつ向いて
肩で息をしている
まだ 息をしている
ワタシハ イキヲシテイル…
壊れた傘
上下左右に 揺さぶる風
…いいさ
此処で 命くれてやっても だが
私は まだ見たいものがある
バケモノよ…
この命 半分なら くれてやる
代わりに
私を 生かせ!
確に
そう 言った…
腕に
覚え あり。♋
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