008 達也の気持ち

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「そんなガセ情報、誰から聞いたんですか?」 なんで、そんなことを言ってしまったのか、自分でもわからない…… ただ、気がつけばみんなにそう言ってしまっていた。 僕のその声を聞くと、クラスは一斉に、騒がしくなる。 (何がどうなってんだよ……) 「ほ、ほら、静かにしなさい!!今は仮にも授業中だ!!!」 三宅がなんとか静めるも、そんな三宅自身も生徒同様混乱しているようだ。 僕が頭にハテナマークを色んな意味で浮かべていると、1番近くにいた小さい奴が顔を真っ赤にさせながら、口を開く……… 「こ……こ、これ見て」 そう言って僕に見せたのは、『鷹岡通信』。 鷹岡通信とは、広報部が不定期に発行する主に学園のニュースを書いた、雑誌みたいなもの。 中等部には無かったが、高等部では、これがかなり人気らしく、とにかくここには、どっから情報仕入れたんダーというようなことまで載っている。 (今日、発行されてたんだぁ…) いつも、鷹岡通信は、朝気がつくと寮のポストに入っている。 朝急いでいた僕には、ポストを覗く余裕は無かった。
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