001 高瀬 翔の受難

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しかし、先輩方が高等部に入ると、全くといっていいほど中等部と隔離されるため、高等部の情報は一切入らない。 会長だった僕でさえ、高等部の関係者と会ったのは、学園総会という、生徒会長2名と学園長などでおこなわれる鷹岡の主要会議の時だけだった。 その時の、高等部会長の全身をまるで舐めるかのような視線に何度も寒気がしたのを思い出す… 「高瀬 翔くん」 「はい?」 「君はあそこに座ってくれるかい」 「はい」 全校生徒の視線が僕に注がれる。 (うっ…痛い)
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