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僕が案内された席は、高等部の現生徒会長の隣の席だった。
静かにそこに腰をおろすと共に、隣にいた会長がにこやかに笑ってきた。
「王子、今年もよろしく」
この人は僕より一つ上だが、中等部の頃は副会長として、僕の補佐をずっとやってくれていた人で、名前は 保坂 達也ホサカ タツヤという。
身長は僕よりちょっと高くて178cmくらいあったりする。
ちなみに僕は174くらい。
まぁとにかく、男の僕が言うのもなんだが、いわゆるイケメンってやつだ。
髪はワックスなどでいい感じにいつもセットされていて、少し茶色が入ってるし、顔も綺麗に整っている。
共学にいけば、モテること間違いないだろうに…もったいない。
(まさか、こいつが高等部の生徒会長だったなんて…)
「あっ、今、ありえねぇーって顔したでしょ?」
「いいえ、少し驚いただけです。」
そう言って作り笑いをするのが、僕の学園での基本的なスタイル。
敬語+スマイルで今まで3年間貫いてきた。
基本、誰にも心を許したりはしない。
いつしか、それが普通になってしまった。
‥……あっ、勘違いしないでね。
別に僕はどこかの後継ぎとかそんなんじゃない。
ごく普通の高校生だ。
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