008 達也の気持ち

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そうやって色々考え込んでたら寝ていたようで、起きたときには次の日の…… 「え!?…く、9時半!?」 (※ちなみに登校時刻は8:30) というわけで、遅刻。 少し慌てて教室に入れば丁度数学の授業中で、翔が教室に入った途端、教室がシーンとなった。 いつもだったら、よくわからない黄色い声が響いてくるのに。 今日は、やけに静かだ。 「先生、遅れてすいませんでした」 「……あ、あぁ」 なんか、様子がおかしい。 とりあえず、席についたが、クラスはまだ何一つ音をたてない。 「みなさん、どうしたのですか?」 こういう空気に耐えられなかったから、思い切って聞いてみる。 しばらくすると、三宅(先生)の口がゆっくり開いた。 「ほ……ほ、保坂と…別れたってほんとか?」 教師が言う質問?とも思ったが、教室中が関心あることらしい。 クラス中の視線が刺さる。 なんでせっかく考えないようにしてたことを、聞いてくるんだ。 そもそも、なぜみんな知っているのだろう。
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