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夢をみた     光が差し込む 部屋で     目を覚ましたら 何かがギュッと 締め付けられたような気がした           今日も 代わり映えのない 退屈な一日が始まる     いつのまにか ため息をつく 回数も増えた…     窓の外 空の雲目で追っては     “あの頃”を 懐かしんでみたり…                   『友達以上』     そんな言葉が お似合いだッたかな     たわいもなくじゃれあッて ささいなことで言い合ッて       そんな事が 重なってくうちに     いつのまにか 君に恋をした…       この気持ちに気付いてからは 君とまともに話すだけで 精一杯だッた       大好きでしかたなくて じゃれあうことも 言い合うことも     どこか 苦しくて 切なくなッたりもした…           そんな日々が いつまでも 続くはずもなく     なにかが壊れるのが怖くて この気持ちも 伝えられずに       別々の道へ…           あれから1年が 経とうとしているよ       君にとッては 何も変わらない日々     それでも僕は 今でも こうして君を想うよ     鳴らない携帯 握りしめて 君からのメールを 待ってるんだよ       『好き』 と言える勇気もまだ あるとは言えないけど     ただ確かに 言えることは       去年より僕は 君が好き                   “あの頃”のように 毎日 会えなくなッたのに       今でもなお 好きでいられるのは     君のささいな一言が 僕をこんなに 幸せにしてくれるから       でもね 君は少し 意地悪すぎるから 傷つくこともあるんだよ     だから何度も 諦めようッて思った       それでも 君を好きでいられたのは     そんな君を 必要としてたからなのかな                   …僕は夢をみた       手を繋いで 誰かと一緒に歩く夢     隣で歩いている僕は とッても幸せそうだッた       光が眩しすぎて 誰なのかわからない     でもね 確かに感じるよ       この手の温もりは きッと 君の温もり…       代わり映えのない一日 今日も始まるけれど     君の夢から覚めた今日も 僕は君を想う
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