操り人形

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あるところにいつも笑顔操り人形がいた     その名のとおりその人形はヒモで繋がれていた     だがその人形には心があった     自分の意思で動けもした だけど人形はいつもヒモという鎖で繋がれていて自由がなかった             その人形は毎日毎日乱暴に扱われていた       いつの日か人形の体はボロボロになり 心もボロボロになった           その人形の主人も直したりして体は綺麗になった             だけど心とまではいかない             そんな日が続いていつしか人形には感情というものがなくなっていった 喜び、哀しみ、楽しみなどの感情がなくなっていった       最後に残ったのは                   怒りだけ           いつしか人形は       この世界に生まれてきた 自分を憎み       主人を憎み           そして世界をも憎んだ                               しかし 人形は自分が恐くなり その感情を隠した 誰にもわからないように       そしていつもの笑顔でいた                 だけど……                 それは長くは続かなかった       人形の心はもともとボロボロなのに 無理をしたから 人形の心は壊れはじめた……               いつしか人形は怒りの感情だけしかださなくなった            
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