1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
それから入学式が始まり長い先生の話が続きついウトウトしていた頃だった
「ねぇねぇ、まじだるくない?」
隣の女の子が私の肩をツンツンとつついて声をかけてきた
『んぅ…?』
寝ぼけていた目を擦りながら声の主の方を向く
「あは、寝てた?」
にっこり笑うその女の子の口には八重歯が覗いていて、ぱっと見は綺麗系だが笑うと可愛い感じだ
髪はこの学校の生徒にしては明るくピアスも付けていた
『寝かけてたぁ』
つられて笑顔になりながら二人でコソコソ話していた
「まぁダルいもんねー」
頷き言うと続けて言った
「あ、うち愛っていうんだぁー♪」
愛かぁ…
その名にふさわしい感じだ、うん
『私咲ぃー、よろしくっ』
それから何処中だ、とか先生の悪口とか話しながら入学式は終わった
愛のお陰で眠気もさめたし、つまらない入学式も楽しかった
そしてこの学校で初めての友達が出来た
しかもクラスで初の友達!
幸先は良いみたい♪
入学式も終わりこの日はそれだけで解散となった
愛とは席が前後で話ばかりしていた
このクラスの女子は賢そうな人ばかりで四割が眼鏡
この学校はどちらかと言えば自由な方なのに…
男子にはチラホラ髪が茶色い子もいるけど女子は少ない
このクラスで愛以外に友達出来るのか
不安だ
ちなみに私は黒髪にストパーかけてるだけ
まぁ高校生だしって事でピアス開けたんだけどね
最初のコメントを投稿しよう!