第三話 初めてのアルバイトは猫探し?!

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ここで、住み込みして1週間・・・・。 今だ、依頼なし・・・・。 そして、アルバイトも意味なしな状況で私は何をしているかというと・・・・。 住ませてもらっている部屋の掃除をしている。 見た目ボロ家なのに、かなり広い部屋だ。 れっちゃんの話しによると、この家は実は豪邸なのだが、呪術でボロ家に見えるようにしているのだそうだ。 ボロ家のほうが、れっちゃんが落ち着くらしい。 何で、レイズさんかられっちゃんになったかって? それは・・・・。 レイズ「レイズさんはよそよそしいから、違う呼びかたをして。」 だそうだ。 んでもって、私が・・・・。 美奈「じゃあ、れっちゃん♪」 って言ったら、ドン引きされた。 まぁ、普通はドン引きだね。 コンコン。 部屋のドアを叩く音。 美奈「何ですか?」 レイズは、返事をしないでドアを開けた。 美奈「返事してから、開けてください!!」 レイズ「別にいいだろ・・・・てか、凄ッ!!」 レイズが驚くのも無理がない。 部屋中には、いっぱいのホラーグッズが飾られているからだ。 美奈は、住み込みする前に自宅から色々と荷物を運んできたのだ。 美奈が、両親に事情を話すと・・・・。 母「あら、いい経験になるんじゃない?」 父「そうか、お前もそういう年になったか。」 二人共、心配は無しですか?! とまぁ、軽く許可が得られたのである。 美奈にとっては、渋々、許可をだして欲しかったのだが、二人共が放任主義なので、淡い期待に過ぎなかったのだ。 美奈「で、何のようですか?れっちゃん。」 レイズ「その呼びかたは、やめろ。」 美奈「いいじゃないですか!!friendlyな感じで。」 レイズ「腹減ったから、飯作ってくれ。」 美奈「無視ですか?!そして、また私が作るんですか?!」 レイズ「当たり前だ!!俺はあの悲劇をくり返すわけにはいかないのだ!!」 あの悲劇とは、何かというと・・・・。 それは、三日前に遡る。 レイズ「腹減ったな、グリフォ-ド、何か買ってきてくれ。」 グリフォ-ド「今日は、美奈様もいることですし、私が料理を作りましょう。」
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