第二話 悪魔探偵

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しばらくして、グリフォ-ドが帰ってきた。 手には、何やら変な紙を持っていた。 美奈「何ですか、それ?」 グリフォ-ド「呪札【ジュフダ】です。」 美奈「呪札?」 レイズ「まぁ、後々に説明するから。」 レイズは、グリフォ-ドから呪札を受け取ると、美奈に渡した。 呪札には、読めない文字が並んでいる。 美奈がバカだからじゃないんですよ?その文字はこちらの世界でない文字だから当たり前なのです。 レイズ「じゃあ、その呪札に力を込めてみて。」 美奈「力を込める?」 レイズ「う~ん、そうだな・・・・その呪札を意識してくれないか。」 美奈「・・・・やってみます。」 美奈は、呪札を意識した。 すると・・・・。 美奈「うわっ!!」 呪札は、青白く光りだした。 グリフォ-ド「なんと・・・・。」 レイズ「まさか一発で、できるとは思わなかったよ。」 美奈「凄い!!何かの手品ですか?!」 どうやら美奈は、自分が人間離れした事をやったとは思ってないらしい。 レイズ「ま、合格だな。」 美奈「えっ?!やったぁ!!」 美奈は喜びのあまり、呪札を落とした。 レイズ「あっ!!」 レイズが気付いた時には、遅くて。 呪札が、床についた瞬間。 ドゴォォォ!!!! 爆発した。 グリフォ-ド「大丈夫ですか?」 グリフォ-ドは美奈を庇い、爆発から逃れたようだ。 美奈「えっと・・・・これも、手品ですか?」 やっぱり、美奈はバカでしたね。 床には、大きなクレーターができていた。 レイズ「はぁ、めんどくさい事をしてくれたな。」 レイズが、指を一振りすると・・・・。 床が一瞬にして、治った。 美奈「えっ?!?!」 レイズ「だから言ったろ、俺は悪魔だって。」 美奈「ほ、本当に悪魔だったんですね。」 レイズ「まぁな、とりあえず罰として、もう一回テストをやる。」 美奈「えぇっ!!嫌ですよ。」 レイズ「じゃあ、バイトは諦めろ。」 美奈「うぅ~。」 美奈が恨めしそうにレイズを見る。 レイズ「誰が、床に穴を開けたのかな~♪」 美奈「すみません。」 美奈は、土下座をした。 レイズ「まぁ、これを合格したらバイトを認めてやるよ。」 美奈「何でもやってみせます!!」 美奈の目には、闘志の炎が燃えていた。
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