パパとの出会い

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お腹の赤ちゃんが 2ヶ月になった頃 娘が喘息の発作で 緊急入院‥ 毎日が多忙で 出血した。 少しだけやったし 腹痛もない。 娘も居るし病院に行けない。 ウチは娘の母親であって お腹の赤ちゃんの母親を怠った。 次の日は出血が無かったので 安心して居た。 次の検診の時に先生に 言えばいいと思って居た。 何日も普通に過ごした。 出血を境に悪阻が無くなった事に ウチは気付かなかった。 検診の前夜‥ シクシクお腹が痛む 便秘の腹痛と思った。 次第に腹痛は酷くなって 我慢出来なくなった。 トイレに行き 息んだ。 何かが出た‥ 肛門からじゃなく ウチは便器を覗き込んだ。 便器の中は血だらけになっていた ウチはトイレからパパを呼んだ。 パパが起きて来て 事情を話した。 パパは直ぐに便器に手を 突っ込んで血まみれの中から 塊を取り出した。 直ぐに洗面器にお湯を張り パパはその塊を洗った。 ただ泣きながら 声を出して泣いたパパ‥ 病院に電話して 直ぐに行った。 塊をタオルに包んで 病院に着いて 先生が塊にメスを入れる 赤ちゃんじゃないんや‥ 先生はその塊が胎盤である事を言った。 中を開いても赤ちゃんは居ない 赤ちゃんはもっと早くに流れてしまった のだろうと‥ 胎盤だけが成長して赤ちゃんが居ない ウチの体には必要なく 出てしまったと‥ あの出血の時に赤ちゃんは 居なくなったんや‥ その場に崩れて 何度も謝った。 先生は優しく 早い段階で赤ちゃんが 流れるとゆうのは 障害を持っている可能性が高い お母さんが1人で2歳の子供を 育てて居て自分が生まれたら お母さんはもっと苦労する と赤ちゃんは思ったんじゃないかな‥ 親孝行の赤ちゃんやね。 腹痛が今まで無かったのも 流産しても後処理をしないとアカンけど ウチの場合は後処理の必要がない位 綺麗に無くなってるって‥ ウチは 障害を持ってても 生まれて欲しかったと 泣き続けた‥
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