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「離さんかい、この変態が!!」
「変態とは失礼な、先に仕掛けたのはそっちだろ?」
「うっさいバーカ!!」
ミトの減らず口に少しムカついた誠二は、腕を縦に振って揺らす。
「うわぁ!やめんか馬鹿ッ!!」
「少しは反省しなさい」
「うわぁぁぁぁ止めて~!!」
数分後、ミトが降参してきたので誠二は手を離してやった。
ミトは地面で少し休んだ後、背中についた羽根で誠二の目線まで上がる。
「で、今日は俺の抹殺計画実行日か?」
「ふんっ、そんなん違うに決まっとるわ!!」
「えっ?じゃあ何で……」
「はははっ!!引っかかったな誠二!!」
そうミトが言った瞬間、誠二は背後の気配に気づく。
(しまっ……後ろを……!!)
背後に居た者に誠二は、一撃をくらい気絶させられた。
そして気づけば磔に……色々と脚色しすぎかもしれないが……、まあそんな所だ。
「相当、脚色してるだろうが!!」
「えっ、そう?」
「さっきから、五月蝿いですよ!!」
丘の上でそんな会話が続くが、その光景におかしな部分が一つある……。
磔にされた誠二の横で、棒にぐるぐる巻きにされたミトがいた。
「てか、何でお前がそうなってんの?」
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