第一話『弔うべきは我が不幸』

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「はっ?何が?」 ミトは分かっていなかった、これから起こる地獄の時間を……。 「茜、今日こそ貴方を倒してあげるわ!!」 「そう」 「なんですか、その言い方は!!仮にも婚約者が捕まって……」 「だから?」 「はい?」 茜の反応に志都美は少し戸惑う、自分の婚約者が捕まっていると言うのに茜は、いつもの無表情でランドセルを開けた。 「だから何?貴方は私と戦いたいんでしょ?」 「え、ええ……」 「なら、戦いに関係ない誠二さんもミト吉も……意味が無いよ」 そう言いきった茜はランドセルから、愛用の2丁拳銃を取り出して、一発撃った。 その弾は志都美の頬をかすめていく。 志都美は自分の頬を触り、少し笑った。 「ふふっ……そうですね、幸い先に空間凍結は済ませておきましたから……、本気で殺りあえるってものです!!」 志都美の足下から魔法陣が現れて、武器を射出した。 その武器は杖のようなライフルであった。 それを手にした瞬間、二人は弾けるように動き出し、近接戦闘に入った。 銃声が鳴り響くその脇で誠二とミトは、静かに戦闘を見守っていた。 「いや~、相変わらず魔法少女とは思えない戦闘だね」 「そんな事言ってる場合かぁ!」
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