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「はっ?何が?」
ミトは分かっていなかった、これから起こる地獄の時間を……。
「茜、今日こそ貴方を倒してあげるわ!!」
「そう」
「なんですか、その言い方は!!仮にも婚約者が捕まって……」
「だから?」
「はい?」
茜の反応に志都美は少し戸惑う、自分の婚約者が捕まっていると言うのに茜は、いつもの無表情でランドセルを開けた。
「だから何?貴方は私と戦いたいんでしょ?」
「え、ええ……」
「なら、戦いに関係ない誠二さんもミト吉も……意味が無いよ」
そう言いきった茜はランドセルから、愛用の2丁拳銃を取り出して、一発撃った。
その弾は志都美の頬をかすめていく。
志都美は自分の頬を触り、少し笑った。
「ふふっ……そうですね、幸い先に空間凍結は済ませておきましたから……、本気で殺りあえるってものです!!」
志都美の足下から魔法陣が現れて、武器を射出した。
その武器は杖のようなライフルであった。
それを手にした瞬間、二人は弾けるように動き出し、近接戦闘に入った。
銃声が鳴り響くその脇で誠二とミトは、静かに戦闘を見守っていた。
「いや~、相変わらず魔法少女とは思えない戦闘だね」
「そんな事言ってる場合かぁ!」
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