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ミトは慌てて、縄から抜け出そうとしているが、丁寧に固結びされていて抜け出せない。
何故、ミトがそんなに慌てているかと言うと……二人の戦闘はもっぱら重火器などで、さっきから流れ弾が飛んできていた。
「まさか……ここまで危険だとは……!?おい!!誠二!!」
「ん?どうしたミト?」
「何でお前はそんなに冷静何じゃ!?」
「慣れてますから」
「そ、そうか……?」
ミトは誠二が不便に思えてきた……それにしても激しい戦闘である。
一切、銃声が消えない。
それどころか激しさが増している。
ミトはずっと茜の肩や傍に居たので、流れ弾の心配が全く分からなかったが……今は分かる。
「うわっ!!誠二ィィィ!何とかしろ!!」
「アハハッ!!無理」
その笑顔は最高に輝いていた……
ミトは考える、コイツは何か信じてるのか?弾が当たらない……みたいな。
そう思った瞬間、弾がミリ単位でかすめていく。
(無いな……これじゃない!?)
誠二は明後日の方向を見つめて、とても遠い目をしていた。
(はっ、そうか!?その場に居ないかのように……!?よしっ俺っちも……)
遠い目をした瞬間、巻かれている棒に三発命中。
(全然、効果無いやんけぇぇぇぇ!!)
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