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ミトは泣きながら、固結びから抜け出そうとあがいた。
その時、誠二が考えていた事は……
(嗚呼、今度こそ……死んだかな?)
完全に諦めていた。
2丁拳銃と杖がぶつかりあい、激しい火花や電光が飛び散る。
二人は離れたら直ぐに方向を変えて、攻撃をする。
そしてぶつかり、また離れるを繰り返していたが、ここで志都美が決めに入る。
「終末よ!!深淵を砕かん!!メテオ・フレイズ!!」
背後から岩石が炎陣を纏い、茜に直進する。
茜が振り返る前だっただけに、志都美は勝利を確信したが、茜もただじゃ負けない。
茜は振り返らずに直進して、前に跳び上体を回す。
「もう、遅いです!!」
ぶつかる!!……と思われた岩石は粉々に砕け散った。
志都美は唖然となる。
砕け散った岩石の向こうから茜が姿を現す、その手には……
「……RPG―7…あの一瞬で……」
茜はRPG―7を消して、腰に差した2丁拳銃を抜き、ゆっくりと前に出る。
「もう……終わり?」
「ふっ、ふふっ……まだまだですよ!!」
志都美は杖をしまい、手を前に突き出した。
「私の新術を……お見せします。」
志都美の足下が妖しく光、魔法陣が生まれた。
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