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その魔法陣に籠められた魔力に、茜は少し身構えた。
「くらいなさい……アイアン……」
『ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
志都美が新術を出そうとした瞬間、一本杉の上から水をさす奴が現れた。
水をさされたおかげで、テンポが狂った志都美は怒って一本杉の上を見る。
「ええい、誰ですか!!」
「ふっふっふっ……よくぞ聞いてくれた!!この私こそ、南町の平和を守る!平和と南町を愛する、南町のジョ……ギャアアアアッ!!」
名を名乗ろうとしたその男を、茜は容赦なく撃ち落とした。
その行動に志都美は激怒する。
「ちょっ…!せめて最後まで言わしてあげるものじゃないの!?」
「いいの、あれはウザイから」
「それでも酷いです!!」
「貴方にはあのウザさが分からない……とにかくウザイから」
茜はウザイを強調して吐き捨てるように言う、それもいつもの無表情で……
茜は無駄弾を使ったと言わんばかりに、弾倉を変えて「さあ、続けましょう」と、何事も無かったかのように言った。
「ま、まあ、いいです……とりあえず……――」
志都美は手を前に突き出して、新術を出すポーズ。
「くらえです!!……アイアン・コントライズ!!」
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