第一話『弔うべきは我が不幸』

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嗚呼…今日もいい天気だなぁ……何て思いながら僕は黄昏てみる。 え~~…皆様、第一話から申し訳ないのだが……―― ――僕こと神楽坂 誠二はピンチである。 何処がどうとかではなく、とにかくピンチなのだ。 時間は午後三時四十五分を過ぎた頃、目の前にいる赤毛の少女の高笑いを聞きながら、遠くをみつめている。 と言うよりは遠くを見てしまう、が正しいだろう。 誠二の現在状況……丘の上で磔にされている。 ・・・・・・・何故にッ!? 何て思ってくれて結構、今からその経緯をお話するところです。 しかし、我ながら不幸ですなぁ……まあ、もう慣れたけど。 それではこうなった経緯をお話します。 そうあれは今朝の事……―― いつもと変わらぬ朝!いつもと変わらぬ朝食!いつもと変わらぬ日常!………これほど素晴らしいモノは無いね。 ハハハハハハッ!!……という会話がお隣から聞こえてくる。 相変わらず楽しそうだな、お隣さん家は……誠二は朝食を食べ終え、歯を磨いている最中である。 いつもと変わらぬ日々か……もうずっと非日常だから忘れそうだよ、普通の日常を……。 そう嘆いていると玄関のチャイムが鳴った。
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