第一話『弔うべきは我が不幸』

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京屋と呼ばれたその男は誠二の親友……もとい悪友である。 誠二本人は只の腐れ縁だと言うが、全くもってその通りである。 京屋 清十郎。 誠二とは幼稚園からの仲で、文字通り馬鹿!!である。 学力は良いのに馬鹿!!である。 「清……朝から五月蝿すぎるよ……」 「済まん、誠二。耳にでもキたか?」 「キてないよ…」 清十郎の耳を指す動作に誠二は首を回して、ソッポを向いた。 「おっ!気分を害したか?それならば謝ろう……Sorry、Sorry、アイアム'総理!!」 「……三点」 「私は二点かな」 「NO――ッ!二人共厳しすぎる!!」 これが京屋 清十郎という人間である、誠二にとってかけがえなくも無い友である。 しかし、楽しく話を続ける事は出来なかった…… 清十郎の背後に鬼の形相で立っている、担任の河崎。 この後、清十郎は職員室で説教を受けるのだ……ズルズルと引きずられて教室から居なくなる。 もう見慣れた光景だ、なんせ毎朝やっている。 其処が馬鹿な所だよな…… 一方、校門で別れた茜は教室で……静かに本を読んでいた。 料理本のようだ、こうしていると普通の女の子にしか見えないが……ご存知の通り、彼女は……―― ――魔法少女である。
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