第一話『弔うべきは我が不幸』

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静堂院 志都美。 赤い髪に碧の瞳を持つ、元茜の幼なじみ(現在はライバル)であり、静堂院家の次期当主。 そして勿論、魔法少女である。 (前回ので懲りてないのか…!!あの子は……!?) 実は以前、茜と志都美は戦った事があり……その時、志都美は茜にそれはもう……酷い負け方をした。 それなのに、志都美は茜とまたやるつもりなのだろう……巻き込まれる側の身にもなってほしい。 そう思うと誠二はますます、落ち込んでいく。 「どうせまた、巻き込まれるんだろうな……」 などと呟いた瞬間、目の前の窓にペイントボールのような物がぶつかり、徐々に文字になっていく。 『放課後、町外れの丘に………来い!!』 と浮かび上がった……って!!何で命令系なんだよ!? と誠二はツッコミたかったが、教室なので喉元まで出かかっていた言葉を、寸前で飲み込む。 「しかし、一体誰が……?」 何て、大体予想は出来たさ……というか、流れで解るだろ。 「以上が事の経緯である。」 「ちょっと待て――い!!はしょり過ぎだろ!?まだ、全然あったじゃん!!」 「もう疲れたんだよ……」 「疲れたで終らすなコラァァァァッ!!」 色々と外野が五月蝿いから、磔まで語ります。
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