6人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
ワカラナクナル
自分が何なのかわからないまま‥
坂と崖の間くらいの高い場所から突き落とされたとき、少し過ぎった『死にたい』
家に帰ると、自然と涙は流れるけれど誰にも気付かれない様に布団に苦しい程顔を押し込んで泣いた。
そんな日々も、卒業とともに消え去るかと思っていた。
でも、中学では勉強が頭を押さえ付けた。
学校→塾→予習・復習の日々、勉強ばかりを何に必要かもわからないまま繰り返す。
進学塾では、小学校からの知り合いにイジメられ無視。
無視ならまだ良いが、学習塾では先生に馬鹿にされ続ける。
できない訳ではなく、やりたくないのだ。
日曜日は、決まって家庭教師が来ていた。
最初の家庭教師には、軽く叩かれたりしてすぐに精神的に腹痛を起こした。
受験になると、親に眠れない程勉強させられ掃除機の棒で頭や腹・背中を青くなるまで叩かれた。
自分の好きにしたい‥いつになれば自由に‥
とにかく、親に嫌われない様に期待に応えるために頑張っていた。
最初のコメントを投稿しよう!