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みのりさんは
シンちゃんの頭を小脇に抱えてた。
『…いい。私は高校生になったんだよ、
だからおしとやかに行くんだからね!
目指せお嬢様!』
おいおい、初日にお嬢様からスピンアウトしてるぞ。
「みのりさん、子分に良く言い聞かせるからそろそろ勘弁して上げようか。」
『【パシリの次は子分かよ!!】』
みのりさんは周りを見た。
すでに周囲のクラスメートは引いている。
『おほほ……ごめん遊ばせ!』
断言しても良いが、そんな事を言うお嬢様はいない。
『ねぇ!そんな事より…健君ってケンちゃんって本当?』
おや?みのりさんもケンと呼びますか?
『覚えて無いかなぁ~、私はよくケンの後を追いかけていたんだけどなぁ…』
ん?確かにそんな女の子は居たような…
でも………
『あ、それから私の事を呼び捨てで良いから、よろしくケンちゃん』
まぁ、先程のやり取りで今更「さん」付けするのもなぁ…。
『はい。みんな席に付いてね!』
おっと。スーツ姿の女性が登場。
多分担任の先生…だな…
しかも若い…高校生に見えるかもな。
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