幼なじみ編

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『早く起きないと、学校に遅刻するわよ!』 母さんの声で目が覚めた… …今は八時か… ってギリギリじゃん! 俺は急いで制服を着る…差分高校の制服は地味な感じだ… 下のキッチンへ降りると、母さんが睨んでいた。 『美樹はもう学校へ行きましたよ』 はいはい…いつもすいませんねぇ、と言いつつテーブルの牛乳を一気に飲んだ。 時間が無いので、急いで玄関を出た。 玄関を出ると我が家の飼い(ぽち)が小屋から飛び出て来た。 ごめんな、遊んでる時間は無いんだ、帰ったら散歩に連れて行くからな。 ポチはつまらなそうに小屋に戻った。 さぁ、学校へダッシュだ! しばらく走っていると、後ろに同じような感じで走っている女子がいた。 どうやら遅刻ギリギリなのだろう。 女子は俺の横に追い付き、ニコッと笑う。 俺もつられて笑ってしまった。 学校に近付くにつれ、歩く生徒が目立つ様になった。 どうやら間に合ったみたいだな… 『間に合って良かったね!』 横の女子が俺に語りかけて来た……のか? それとも、独り言かもしれないな。
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