144人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
『早く起きないと、学校に遅刻するわよ!』
母さんの声で目が覚めた…
…今は八時か…
ってギリギリじゃん!
俺は急いで制服を着る…差分高校の制服は地味な感じだ…
下のキッチンへ降りると、母さんが睨んでいた。
『美樹はもう学校へ行きましたよ』
はいはい…いつもすいませんねぇ、と言いつつテーブルの牛乳を一気に飲んだ。
時間が無いので、急いで玄関を出た。
玄関を出ると我が家の飼い犬が小屋から飛び出て来た。
ごめんな、遊んでる時間は無いんだ、帰ったら散歩に連れて行くからな。
ポチはつまらなそうに小屋に戻った。
さぁ、学校へダッシュだ!
しばらく走っていると、後ろに同じような感じで走っている女子がいた。
どうやら遅刻ギリギリなのだろう。
女子は俺の横に追い付き、ニコッと笑う。
俺もつられて笑ってしまった。
学校に近付くにつれ、歩く生徒が目立つ様になった。
どうやら間に合ったみたいだな…
『間に合って良かったね!』
横の女子が俺に語りかけて来た……のか?
それとも、独り言かもしれないな。
最初のコメントを投稿しよう!