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『ねぇ、名前教えてよ。同じ一年生でしょ?』
やっぱり俺に話しかけて来たのか…
「俺は、《白山 健》だ。
先週この町に引っ越して来たんだ」
せっかく話しかけられて無視するのも変だ、
それに…結構美人だし…。
『へぇ…知らない町へ急に来たら迷ったりしない?
私なんか結構方向オンチなんだ~』
うん、なんかそんなイメージかも…
なんかいつもドジを踏んでるみたいな。
『あ、今何か変な事思ったでしょ!』
俺は慌てた。
「いや、ち、違うよ。
俺は昔…そう、幼稚園の頃までこの町に住んでいたんだよ」
『ま、そういう事にしてあげるわ。』
なんだか微妙に勘違いされた気がするなあ…
まぁいいや、でも女の子と喋ったのって何年振りだろうか…
内地(本州)に住んでた時は、無口だったからなぁ…
『到着~~。これから三年間よろしくお願いします!』
校門に頭を下げてるし……
変な女の子だなぁ
「おい!そんな所に居ると遅刻だぞ~」
『エヘヘ…ごめんごめん。
あ、そうだ!
私は《鈴木 みのり》
よろしくね』
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