幼なじみ編

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『げっ!みのり! やっぱり同じ学校だったか!』 みのりは両手を腰に構えて、シンちゃんを睨んだ。 『同じ学校で悪かったわね!』 シンちゃんは俺の後ろに隠れた。 …お前…中学の頃にみのりさんにいじめられてたり? 『ケンちゃん…聞いてくれよ~~ 何かある度に呼び出して、用事を言って来るんだよ~~』 断われば良いじゃん。 『…お前、そんな事したら後で何をされるか…… …あ~あれは忘れもしない… みのりは僕をベンチに縛りつけて…ズボンごと引きずり下ろし…』 その時、みのりのキックがシンちゃんの背中にヒット… お~、飛んだ!! 『人聞きの悪い事言うな! ただちょっと…男の子に興味あっただけよ……』 そこまで言って顔を赤らめた。 ふむ…みのりさんを怒らせると怖い。 覚えておこう。 『……暴力女… 僕は忘れ…ないぞ… 三年前に……始まったと言って… 恥ずかしいからと…僕に生理用品を買いに行かせ……』 再び、みのりの蹴りがシンちゃんにとどめを刺した。 …シンちゃん…成仏しろよ…。 『【死んでねぇよ】』 うん、シンちゃんのツッコミ魂は忘れないぞ
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