無地

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真っ白なキャンパスがある   それに色をぶちまける   色とは感情   様々な色が混ざり合う   怒り   不安   哀しみ   寂しさ   それらが一気に真っ白なキャンパスにぶちまけられる   そして出来上がったもの   それはまるで   混沌   その先にあるもの   真っ黒   つまり   絶望     嫌だ   それは嫌だ   そう願い雨を流した   流れていく感情   残ったのは白だった   もう何も感じない   それは無だった   ここには何もない   絶望もない   だが   喜びも楽しさも   何もなかった
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