10人が本棚に入れています
本棚に追加
「海、ついたで」
そこには果てしなく続く海が広がっていた。
「ねぇ勇二…。勇二と離れ離れになりたくない」
砂浜に2人、影を下ろし海を眺めていた。
「俺だって奈緒とずっとにいたいけど…」
「けど…?」
「奈緒には奈緒の夢、追ってほしいから。」
「僕の夢?」
「奈緒は美容師になるんやろ?俺には夢…ないから。だから奈緒には夢、追い続けて叶えてほしい。」
「ありがと」
「いつか地元戻って店でも開いて、俺の髪、切ってくれな!」
「もちろん。初めてのお客さんは勇二に決まってるじゃんか」
「照れるじゃん」
最初のコメントを投稿しよう!