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屋上のドアを開けフェンスに寄りかかりタバコを取り出す。
タバコを口にくわえ、火を付けようとした時にワンコが話だした。
「竜也!なんで、サボっちゃうの!」
竜也はタバコに火を付け、フ~と白い息を吐き出す。
「…ダルい!」
ワンコはその一言を聞いたとたん、ハ~とため息を吐く。
その後に、思い出したように竜也に話だした。
「そうだ!竜也。あんまり無理に体動かしちゃダメだよ。体が痛く無くなる変わりに代償があるからね!」
竜也は首を傾げる。
「右手以外は治ったんじゃなかったっけ?」
「一時的にね。力が足りないから完全じゃないって言ったじゃん。」
確かにそうだ。
「んで?代償ってなに?」
竜也がワンコに聞くとワンコは答えた。
「すぐ眠くなる。竜也は一年も寝てたから体が弱ってるんだよ。それを無理やり治したからって体がついて行かないのは当然。だから体を休ませる力が働いて眠たくなる。普通に少し運動とかする分には大丈夫だけど…」
竜也はそれを聞きながらタバコを地面にこすり、「ふ~ん。要するに暴れると眠くなるんだろ。」っと言った。
ワンコが話しようとした時、
「…う~ん…」
どっかから声が聞こえた。竜也は周りを見渡すが誰もいない。
するとワンコが鼻をクンクンさせ、「ドアの上の当たりにいるね。」と言い、歩き出した。
竜也もその後に続く。ドアの左側の壁にはしごがついてある。ワンコは登れないので、竜也が登り上を覗いてみた。
するとそこには女の子が眠っていた…
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