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[…綺麗な人だなぁ]
竜也はそんな事を思っていた。
長く黒い髪
寝転がっているが背はかなり高いだろう。
後ろでワンコが何か言ってる気がするが…。
まあ良いだろう。
すると女の子は行きなり目を開け、上半身を起こした。
「うお!」
ドスン
突然の事にビックリした竜也は背中から落っこちた。
「…りゅ…竜也…。重い…」
竜也に潰されたワンコが苦しそうに言う。
竜也はすぐ退けてあげた。
「…大丈夫?」
いつの間にか降りて来ていた女の子が竜也に話かけてきた。
「…なんとか…」
竜也の横でクスクスと笑う女の子。
「あなた面白いわね。もしかして…転校生?初めて見るけど…」
笑いながら話かけてくる。
「おう。俺は草薙竜也!よろしく。あんたは?」
その言葉を聞いたとたん、女の子から笑顔が消えた。
そして、少し考え竜也に言った。
「へぇ…あなたが…」
竜也の事をジロジロ見る。
「…今から…私と勝負しない?もちろん、あなたの大好きな喧嘩で…」
いきなりとんでもない事を言ってきた。
竜也とワンコは突然の事に少し驚いている。
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