第七章 学校

9/16
前へ
/252ページ
次へ
[…綺麗な人だなぁ] 竜也はそんな事を思っていた。 長く黒い髪 寝転がっているが背はかなり高いだろう。 後ろでワンコが何か言ってる気がするが…。 まあ良いだろう。 すると女の子は行きなり目を開け、上半身を起こした。 「うお!」 ドスン 突然の事にビックリした竜也は背中から落っこちた。 「…りゅ…竜也…。重い…」 竜也に潰されたワンコが苦しそうに言う。 竜也はすぐ退けてあげた。 「…大丈夫?」 いつの間にか降りて来ていた女の子が竜也に話かけてきた。 「…なんとか…」 竜也の横でクスクスと笑う女の子。 「あなた面白いわね。もしかして…転校生?初めて見るけど…」 笑いながら話かけてくる。 「おう。俺は草薙竜也!よろしく。あんたは?」 その言葉を聞いたとたん、女の子から笑顔が消えた。 そして、少し考え竜也に言った。 「へぇ…あなたが…」 竜也の事をジロジロ見る。 「…今から…私と勝負しない?もちろん、あなたの大好きな喧嘩で…」 いきなりとんでもない事を言ってきた。 竜也とワンコは突然の事に少し驚いている。
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2277人が本棚に入れています
本棚に追加