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竜也は困っていた。
しかし…
「…女を本気で殴れないし…無理。」
竜也は断った。
だが、売られた喧嘩は買う!を心掛けていた竜也は内心かなり悔しい。
すると女の子は立ち上がり、
「へぇ。弱くなった今じゃ、こんな女の子にも勝てないんだ~。」
その言葉にカチンと来る竜也。そこをワンコが抑える。
「竜也。挑発に乗っちゃだめだよ!…それにあの人…」
「…うるせぇな。何だよ!」
少し機嫌の悪い竜也にビックリするワンコ。そこに、女の子が割り込んできた。
「何、ワンちゃんにあたってるの?バカみたい。」
その言葉に竜也は切れた。
「やってやろうじゃねえか!」
と言い立ち上がり、女の子を睨みつける。
後ろでワンコが止めようとするが、竜也は止まらない。
「そうこなくちゃ。」
女の子は笑顔でそう言った。
竜也は女の子に走り寄る。
「死んでも知らねぇからな!」
竜也は女の子に殴りかかった。
…だが、気付くと体が一回し地面に叩きつけられた。
…何が…起こった?
仰向けになりながら竜也は思っていた。
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