第八章 勝海と晃

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竜也のいる病室に入ると、そこには晃が居た。 勝海は竜也が寝ているベッドの横に座っている晃の隣に座る。 「…勝海か…今尚と翔は花を買いにいってる。」 晃は寝ている竜也から目を離さず言う。 「…なぁ?昨日途中で居なくなったけど…お前どこ行ってたんだ?」 勝海がそういうと晃は 「龍神を探し行ってた。…居なかったけど…。」 と言った。 やっぱり考えてる事が一緒だな… そう思いフッと笑う勝海。すると病室のドアが開き尚と翔が入ってきた。 尚が結構な量の花を持っている。 「勝海。来んの遅い!」 少し尚が怒っている。 そして、尚は竜也が寝ているベッドの横に花を置いた。 「…竜也…。早く起きないかなぁ…」 翔が呟く。 「何言ってんだよ。2~3日位すりゃ、「腹減った!」、なんて言って起きてくるに決まってんだろ。」 うつむく翔に勝海が言う。 翔が何か言おうとした時… ガシャーン いきなり窓ガラスが割れた。
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